導入の背景

代表取締役社長 宇根 良樹氏
株式会社香那ホールセール様(以下、「香那ホールセール」)は、沖縄県産の食品を全国の飲食店へ届ける食品卸売事業を展開しています。
創業当初はExcelで在庫や売上を管理し、その後はExcelマクロ型の仕組みを使った販売管理システムを使用していました。
しかし、事業の成長とともに受注件数や取扱商品が増え、システムの処理速度は低下。納品書の発行にも時間がかかるようになりました。今後さらに事業を拡大していくためには、業務基盤である販売管理システムの見直しが必要と考え、検討をはじめました。
複数のシステムを比較する中、重視したのは「現在の業務」に対応できることだけではありません。「将来の業務改善」にも柔軟に対応できること、そして改善内容をエンジニアに直接相談できること、でした。
「弊社は、『楽商』導入を決定した時点から『システムを導入して終わり』ではなく、会社の成長や業務の変化に合わせて『改善を積み重ねる』取り組みをはじめました」と代表取締役社長 宇根良樹氏(以下、「宇根氏」)は語ります。
導入前の課題
発注業務は、現在の在庫や過去の販売実績などを確認しながら、Excelで発注数量を計算していたため、多く時間と手間がかかっていました。
売上処理は、売上伝票を一件ずつ発行する必要があり、受注件数が多い日は数百件の処理に追われていました。
出荷業務は、商品知識のある担当者でないと正確なピッキングをするのは難しく、作業品質が担当者の経験に左右されることもありました。
さらに、「『もっとこうしたい』といった改善アイデアがあっても、既存システムでは柔軟に対応できず、会社の成長に合わせて業務を進化させられずにいました」(宇根氏)
課題の解決
必要な業務から一つずつ改善を積み重ね、自社に合った業務フローへ
香那ホールセールでは「楽商」導入後、すべての業務を一度に変えたわけではありません。会社の成長や現場の課題に合わせて、必要なところから一つずつ改善を積み重ね、自社に合った販売管理の仕組みをつくり上げてきました。
【 STEP1 】 Excelで行っていた発注業務からの脱却

以前は、現在庫や販売実績、ケース単位、発注ロット数をExcelで確認しながら、発注数量を算出していました。
現在は、発注数量をシステムで自動計算し、ボタン一つで発注書を作成できるようになりました。
【 STEP2 】 受注から売上計上までを一括処理で効率化
導入前は、売上をひとつずつ処理し、200~300件の納品書を発行していました。
そこで、受注データをまとめて売上計上できる仕組みを整備。「配送コース」などの条件に合致した売上の計上と納品書の発行を一括処理ができるようになり、受注件数が多い日でも売上処理に追われる時間が大幅に減りました。
【 STEP3 】 出荷・ピッキング業務の属人化を解消

出荷業務ではピッキングリストを使用していましたが、商品知識や経験がないと出荷間違いが発生することがありました。
そこで、バーコードを読み取って確認できる仕組みを導入。商品知識や経験に依存せず、誰でも正確に作業できる業務 フローへと変わりました。
【 STEP4 】 請求業務や外部システムとの連携を拡大
さらに、卸先からの注文にはインフォマート、飲食店などからの注文には TANOMU を利用するなど、得意先に応じた受注方法にも対応。これらの受発注システムと「楽商」を連携させることで、注文データを取り込み、受注から請求までの一連の業務を効率化しました。加えて、請求書発行ではラクス社の「楽楽明細」とも連携し、請求業務の電子化を進めました。
導入の効果
システム連携や業務改善で、人が本来力を発揮すべき仕事へ時間を使えるように

「楽商」の導入を起点に、システム連携や業務改善を進めたことで、次のような成果が出ています。
●受注の大半をデータで処理できるようになり、紙による注文はわずか2件のみに大幅減。
●ピッキング業務では、従来10名体制だった作業を8名に体制で対応可能に。
●請求書の発行はすべて電子化し、完全ペーパーレス化を実現。
しかし、同社が目指しているのは、単なる作業人数や作業時間の削減ではありません。
「その削減をもとに、お客様への提案やコミュニケーションなど‟人にしかできない仕事”をするための環境づくりです。その体制が整ったことが、最も大きな成果となっています」(宇根氏)。
今後の展望
「楽商」を中心とした各種システムとの連携をさらに拡大しながら、販売管理システムの継続的な改善に取り組んでいきます。 また、すでに社内の集計作業では RPA を活用しており、今後も人が行っている入力作業など、RPA で代行できる業務の範囲をさらに広げていく予定です。事務作業の負担を軽減し、人がより本来の業務に時間を使える環境づくりを進めていきます。
そして、香那ホールセールが目指す「人がパソコンに向かって事務作業をする時間を減らし、お客様とのコミュニケーションや提案活動など、新たな価値を生み出すための時間に充てられる会社」の実現に向け、業務環境のさらなる改善を進めていきます。
これからシステム導入を検討する企業へのメッセージ
卸売業の現場には、独自の運用ルールや複雑な業務フローが存在します。JSTは、その業務すべてが分かるエンジニアの方が直接現場の課題を聞き、その後も専任となって社内ルールに合わせたカスタマイズを一緒に考えてくれます。売上帳票のレイアウト調整などにも、細やかな配慮をもって対応してくれます。
長期的・持続的にシステムを活用していく視点で見れば、自社業務にフィットさせられる「楽商」の価値は非常に高いと感じています。
現在の業務をすべて変えるのではなく、Excelで行っている作業や負担の大きい業務から一つずつ見直したい企業にとって、相談しやすいシステムだと思います。
お客様のご紹介
香那ホールセールは、2006年に飲食店向け沖縄食材の個人商店として創業。 翌2007年に法人化し、沖縄と全国をつなぐ架け橋になるため卸売事業を拡大してきました。
さらに、沖縄にまつわる事業の構築やサプライチェーンのマネジメントを推進。沖縄の素材、生産者の想い、
文化・風習を活かしたコンテンツの開拓・開発にも力を注いでいます。
現在は、東京の配送センターを拠点に、沖縄食材・泡盛など約2,000アイテムを取り扱い、首都圏を中心に
約800店舗へ供給。沖縄から東京への3温度帯自社流通を実現し、安定した品質と供給体制を整えています。
株式会社香那ホールディングス
代表者:代表取締役社長 宇根良樹 / 業種:食品卸売業(沖縄食材や泡盛などの酒類の卸売)
事業内容:沖縄県産水産物・鮮魚・農作物・精肉、沖縄特産の日配品・加工品、沖縄名産の泡盛・酒類の卸売を全国へ販売しています。東京の配送センターにて、常時約2000アイテムを取り揃えており、安心・安全な沖縄食材をお届けすることで沖縄料理店を中心とした飲食店をサポートしています。
URL:https://www.canawholesale.com/
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