法人向けビジネスの強固な基盤を確立。
リアルタイムな在庫管理とデータ管理で経営基盤を強化。

取締役事業管理部長 上原淳 氏

導入の背景

法人向け卸しビジネスが急拡大して、 販売在庫管理システムの基盤固めが必要に

プラマイゼロ株式会社(以下、プラマイゼロ)は、2003年に設立されたデザイン家電、雑貨のメーカーです。
当初、オーディオ機器シリーズを作りたいと考えたのですが、製造交渉した大手家電メーカーは、テレビ/オーディオ/家電の事業部が縦割り組織であり、統一デザインができないということがわかりました。そこで、自分たちで協力工場を探しながら、家電からリビングまで、使う人の生活シーンに合わせてトータル・コーディネイトのできる『±0(プラスマイナスゼロ)』というブランドを育ててきたのです」と、取締役 事業管理部長の上原淳氏は語ります。
社名のプラマイゼロは、多すぎず少なすぎず、「ちょうどいい」の意味。デザイン、機能、価格などが、買う人にとって「ちょうどいい」ものを追求してきました。その結果生まれた普遍性の高いデザインは高い評価を得ており、2015年にはコードレスクリーナー(掃除機)が、ドイツiFデザインアワードで金賞を受賞しました。日本のデザイン家電が世界で注目される流れを作ってきたといえるでしょう。

取締役事業管理部長 上原淳 氏

取締役事業管理部長 上原淳 氏

販売形態は、Webを使って消費者個人へ直接売るECと、百貨店・量販店・インテリア流通など間接販売の両輪です。近年は間接販売、すなわち法人向けのビジネスの比重が大きくなってきていました。
販売管理システムは、まず、EC用の売上管理システムを採用しましたが、法人向け事業が拡大するにつれて、在庫管理、データ管理などの機能が不足してきました。EC用システムをカスタマイズして請求機能を追加したり、表計算ソフトを組み合わせたりしてきましたが、最大の問題は、BtoBビジネスに耐える販売在庫管理の基盤ができていないことだということは強く認識していました」と上原氏。
2013年末、既存のEC用システムがサポート終了することになったのを契機として、新しい販売在庫管理システムの選定が急ピッチで始まりました。

コードレスクリーナー

金賞受長のコードレスクリーナー

導入のポイント

販売管理システムひとすじ45年 JSTの歴史の長さと導入ユーザ1,000社の厚みを評価

「楽商」を知ったのは、販売在庫管理システムのパッケージを幅広く検討し、絞り込み段階に入っていた2014年2月でした。
「さっそくJSTのセミナーに参加してみました。最初に感じたのは、JSTが、当社にちょうどいい規模のソフトウェアベンダーだということ。大きな会社は固定費が大きいので、基本パッケージのコストが高い。一方で小さな会社は、すぐに『サポート終了します』といってくるリスクが高い。これに対してJSTは、もう45年も販売在庫管理システムを開発し続けている歴史の長い会社であり、経営基盤も安定しています。『楽商』の導入ユーザも1,000社近くあって安心」と上原氏は言います。
営業とSEが担当制であり、長期にわたって一貫したサポートが受けられることも高く評価しました。そしてもちろん、「楽商」は基本機能が充実しており、短期導入が可能であることも重要なポイントです。
「当社が求めているのは、販売在庫管理のオーソドックスな機能が中心です。1,000社も導入ユーザがあるなら、十分にカバーできる範囲だと判断しました」と上原氏。

そして決定打となったのが、カスタマイズのコストが安いことです。特に、後述する「倉庫間移動」と「送り状ナンバー管理」は業務上どうしても必要な 機能でしたが、「楽商」以外の他社パッケージは、カスタマイズができないか、できても高額なコストがかかる製品ばかりでした。また、パッケージ本体はカス タマイズしにくいため、カスタマイズしやすいサードパーティのアドオンソフトをフロントエンドに入れるという提案もありました。しかしこの方法は、問題が 生じたときにパッケージベンダーとサードパーティの間で責任の所在がはっきりしなくなり、安定稼働に支障をきたす危険があると上原氏は判断しました。
「結局、製品価格とカスタマイズコストの合計で比べると、『楽商』は他製品の6割のコストで、必要十分な機能を実現できたのです」と上原氏は説明します。

社内倉庫間移動、送り状ナンバー管理など カスタマイズによって業務効率が大幅に向上

販売在庫管理のオーソドックスな機能だけを求めていたといっても、10年以上も事業をしていれば、専用伝票への対応をはじめ、カスタマイズが必要なところはいくつか出てきます。

そ のひとつが、「倉庫間移動」のシステム化です。プラマイゼロは、メインとなる倉庫を中心として、全国に複数の倉庫を持っています。業務の都合で、倉庫間で 在庫を社内移動する必要がどうしても発生します。楽商のカスタマイズによって、ピッキングリストと出庫指示書の作成、送り状発行など、通常の納品と同様の 倉庫間移動の出庫処理を、売上を立てることなくスムーズに行えるようになりました。
「送り状ナンバー管理」も強く求めた機能です。運 送会社のシステムと連携して、送り状を発行するのは楽商の基本機能ですが、プラマイゼロではさらに、発行された送り状ナンバーを楽商へフィードバックし て、受注番号とともに一元管理できるようにしました。得意先との間に違算が発生したときなど、エビデンスとして迅速に提示できます。
配送関連では、「才数(さいすう)管理」も実現しました。その商品が、配送用トラックでどれだけの容積(才数)を必要とするかを製品マスターに登録しておくことで、送り状ごとに商品全体の容積(才数)を明記できるようにしたのです。
ま た、販売先指定の専用伝票をフォーマットごとにまとめて印刷する機能も、出荷担当者に喜ばれています。専用伝票は多くの種類があるため、単純に番号順で印 刷すると用紙にムダが生じます。今では、「フォーマットごとにまとめて印刷する」ボタンをクリックするだけで、最適なレイアウトが自動的に行われるように なりました。

楽商の特徴

導入の効果

法人向けビジネスの基盤を確立 高精度な在庫管理と迅速なデータ管理を実現

新しい販売在庫管理システムは、2014年9月に本稼働を開始しました。法人向けビジネスの強力な基盤を確立することができたのです。
「大きく変わったのが在庫管理。『この商品の在庫はいくつか』が、倉庫別でも、全社でも即座にわかります。しかもスピーディ。受注などの業務を続けたまま、『今の在庫』を正確に把握して、引当や納期回答を的確に行えます」と上原氏。
データ管理も大幅に効率アップしました。以前は、必要なデータを条件検索・抽出してCSV出力し、表計算ソフトに取り込んでから、集計したりグラフ 化していました。集計作業者が変わるとレポートのフォーマットも変わってしまうため、1年分のレポートを見比べて、問題点を探り出すという作業もやりにく かったのです。
「今では、データ抽出からレポート出力まで、簡単にすばやくできます。出社してから、最新データを使ってレポートを作り、朝一番の会議に持って行くこともできるようになりました」と営業部の星みさき氏。
さらに上原氏は、「『楽商』は任意の期間指定で自由集計 ができますから、月単位はもちろん、あらゆる期間でものの動きがわかるようになりました。営業担当者も各自で工夫して、取引先分析などをしています。これ からは、過去データの分析から一歩進んで、『先を読む』ために使いこなしていきたい」と語ります。

こうした大きなメリットのほかにも、使い勝手がよくなった点はたくさんあります。
「レスポンスが速いので、注文が集中する時間帯でもストレスなく受注処理ができます」と、営業部の布目幸子氏。「作業の途中でいつでも内容を紙に印刷できる機能も便利。特に入金、倉庫移動、仕入などは、処理内容を必ず紙に印刷してファイリングしています」。
同じく営業部の井上美奈氏は、「価格を税込み表示にするか税抜きにするかを、取引先ごとに個別に指定できるのが良い。電卓を使う手間がなくなり、単価の入力ミスも発生しません」と指摘します。
星氏は、「画面が誰にでもわかりやすい。画面をキャプチャして見せれば、業務を引き継いだり、操作を教えたりしやすい。システムに慣れている人とシ ステムを知らない人とが、同じ目線で語れます」と言います。井上氏は、「そうですね、受注ナンバー、送り状ナンバー、出荷予定日など、すべての情報を1つ の画面で確認できるのでわかりやすい。入力データをチェックするときの読み合わせもしやすい」と付け加えました。
「JSTの人は営業もSEも、『楽商』という製品を深く理解しています。何か質問をすると、その場ですぐに返事が返ってくるたびにそう感じます。同 時に、商取引や販売管理の実務についてもよく知っている。だからこそ、『それは、完全にシステム化してしまわなくても、こういう運用で回避する方法も考え られます』というように、柔軟な提案ができるのでしょう」と上原氏。「楽商」はコストパフォーマンスが非常に高いということを、使ってみて改めて実感しているということです。

充実した基本機能がそろっているうえに、細かくカスタマイズができ、しかもお金をかけないやり方までJSTは提案してくれます。他の会社から『何か良い販売管理システムを知りませんか』と聞かれたら、迷わず『楽商』を推薦しますね」と上原氏は語りました。
今後も、倉庫でのハンディターミナルを使ってのデジタルピッキング、得意先とのEDI連携、タブレット対応など、やりたいことはたくさんあります。JSTと一緒に最も良い実現方法を探しながら、現在のシステムをさらに進化させていきたいと考えています。

笑顔で対応して頂いた営業部の布目・星・井上氏

笑顔で対応して頂いた営業部の布目・星・井上氏

プラマイゼロ株式会社 様

代表者:代表取締役社長 熊澤 隆夫 / 業種:家庭用電気機械器具卸売業
事業内容:家電・雑貨の企画、製造、販売、卸
URL:http://www.plusminuszero.jp/

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