ハンディターミナル活用で出荷作業を効率化、滞留在庫の防止には独自の賞味期限管理が威力

ハンディターミナル出荷作業

お客様のご紹介

有限会社丸恭(以下、丸恭)は、千葉県香取市に本社を置く菓子卸業です。創業は1948年であり、約75年の歴史を重ねてきました。
2023年5月には、地産地消の干しもの専門ブランド「干しの屋」を立ち上げ、店舗併設の工場を香取市内に設置して、高級干し芋の製造・販売を開始しています。「従来から、千葉県産のもち米や、海苔を使った米菓をファブレスでOEM製造してもらって販売してきましたが、『干しの屋』は完全にメーカーとして取り組みます。これからの丸恭は、流通業にとどまらず、自ら何かを創り出す企業として未来を切ります」と、代表取締役社長 平山善典氏(以下、平山社長)。

導入の背景

丸恭では、手書き伝票で処理していた時代を経て、1996年ごろからオフコンを使っていましたが、オフコンは、商品の品名、値段、商品番号などを覚えているベテランでないと入力作業ができなかったため、誰でも入力ができるシステムへの転換が必要だと感じていました。

「「楽商」フーズの良いところは、機能が『本質的』であることです。本質的とは、機能が充実しているのと同時に、この業種に特化しているから余計な機能がない、必要な機能で構成されている、という意味です。また、JSTは、あらかじめ用意された仕組みを押しつけるのではなく、逆に、こちらの要望を受け入れて変わってくれるイメージです。2006年から今まで使い続けてきたのは、この柔軟性が魅力であったからです」と平山社長は語ります。

平山善典 氏

平山善典 氏

導入の効果

大手スーパーとのWeb-EDI連携で受注から出荷完了までを効率化

丸恭の納品先は約300社で、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、道の駅、ディスカウントストア、菓子小売店など業態は多種多様です。楽天市場をはじめとするECサイトにも出店を行い、ECサイト経由の独自の顧客も獲得しています。

 大手スーパーマーケットは、Web-EDIを使って注文をしてきますので、各社のWeb-EDIからCSV出力した注文データを「楽商」フーズに受注データとして取り込みます。各社で管理している商品コードと丸恭の商品コードは異なりますが、「楽商」フーズは変換して取り込みを行うことができるため、注文処理はスムーズです。

得意先への出荷通知のアップロードは、例外もありますが、基本的に社内での出荷処理が完了すると、Web-EDIへ出荷通知を簡単に送信できます。

ハンディターミナルを活用し、倉庫でのピッキング、検品、棚卸を大幅に効率化

「ハンディターミナルがなかった頃は、検品は2人1組の作業で、1人がリストを読み上げ、もう1人が実物をチェックしていました。ハンディターミナルなら1人でできます。人数が減ったことに加えて、倉庫の配置や商品名を熟知していなくても、誰でも正確な作業を素早くできることも、ハンディターミナル利用の大きなメリットです」と取締役副社長の平山澄江氏(以下、平山副社長)は語ります。

 

ハンディターミナル利用で、出荷検品
棚卸が1人でできるようになった

 7台あるハンディターミナルは営業担当者も活用しています。
営業担当者はハンディターミナルを持参して得意先を訪問し、注文を受けた商品のバーコードをその場で読み込み、個数を入力します。帰社してからハンディターミナルのデータを社内無線LAN経由で「楽商」フーズへ送信することで、注文を手入力する手間をなくし、転記ミスもなくなり、受注処理の効率化ができています。

個数単位のきめ細やかな賞味期限管理で滞留在庫を防止

丸恭は食品を取り扱う企業であるため、賞味期限管理を重要視しています。

仕入処理の段階で、賞味期限を入力しないと先へ進めないようにカスタマイズし、定期的に賞味期限一覧表を出力して、個数単位できめ細かくチェックしています。期限が迫っているものは早急に売るように営業にプッシュし、営業担当者は、特売セールスをかけるなど工夫して滞留在庫を防いでいます。

「賞味期限はバーコードの情報に含まれていないので、手入力しなければなりませんが、期限管理を徹底するためには不可欠な情報なのです」と平山副社長は強調します。

食品卸であるだけに
賞味期限管理を重視している

定番商品の欠品防止に「一括発注」は非常に便利な機能

一括発注機能は最近使うようになりましたが、超便利。最高の機能です。」と平山社長。

一括発注機能は、商品ごとに適正在庫と発注点を設定しておくことで、発注点を下回ったときに、現在庫と適正在庫の差分を発注するように個数表示してくれる機能です。在庫を切らしてはならない定番商品群の発注を行う際に効果的です。

 運用を行う際には、まずは商品ごとに適正な在庫数がどのくらいかであるかを把握する必要があります。平山社長は、営業も自ら取り組んでいるだけに、商品の個別の動きも全体の動きも把握しながら、的確にこの機能を運用しています。

「複数商品の適切な発注数が即座にわかって手間がかからず、見落としがないので在庫切れを防げます。便利な機能なので、他の方も使って欲しい」と平山社長は推薦しています。

請求書の電子化で封入作業にかかる手間を削減

電子請求書発行システム「楽楽明細」(株式会社ラクス)との連携も、2021年から利用を開始しました。「楽商」フーズから請求書発行をする際にPDFファイルを生成し、楽楽明細にアップロードするだけで、請求書発行作業が完了します。

得意先は、メールへの添付かクラウドからのダウンロード、またはその両方での請求書の受領を選択して、請求書の電子化へ簡単に移行できるというメリットがあります。

丸恭の請求書発行件数は月間約70件ですが、効果は明確に出ています。
「封筒に入れる手間などが減りましたし、郵送先を間違える心配もなくなりました。」と平山副社長は語ります。

ソフトウェアだけではなくハードウェアのサポートも一括契約

丸恭では、「楽商」フーズはもちろんのこと、パソコン、ドットプリンタ、レーザープリンタ、ハンディターミナルなどのハードウェアも一括でサポート契約をしています。何か相談や不具合があれば、とにかくJSTへ電話すれば良いという流れになっています。

「JSTはいつもすぐ対応してくれます。今回のインボイス対応もスムーズでした。事前に請求書のフォーマット等を変更してくれましたが、リモートですべてやってくれたので、わたしたちは手間がかかりませんでした」と平山副社長は語ります。

今後の展望

新業態へのチャレンジも背後で支える「楽商」フーズ

2023年5月、丸恭は新たなチャレンジをスタートしました。

これまでも菓子卸商としてだけではなく、千葉県産のもち米や、海苔を使った米菓をOEM製造し販売してきましたが、地産地消の干しもの専門ブランド「干しの屋」を立ち上げ、メーカーとしての取り組みを開始しました。

業態が広がったことで、新工場、新売店、本社、2カ所の倉庫の間では、受発注管理や社内移動の管理が複雑になりつつあります。
「問屋という物流の中流にいた当社が川上に上がっていくところですので、上流から中流までの流れのコントロールを「楽商」フーズで上手にやっていきたい」と平山社長。

現在すでに、「楽商」フーズの商品構成登録の機能を使って、原料や仕掛品管理を始めています。JSTには今後ますますの強力な支援が期待されています。

干し芋の製造・販売にも業務を拡大

有限会社丸恭 様

代表者:代表取締役社長 平山善典 / 業種:食料品卸売
事業内容:千葉県を中心に、スーパーを中心とする食料品店・菓子店への菓子·飲料卸売、および干し芋の製造、販売
URL:http://www.y-marukyo.com/

丸恭 様 ロゴ

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