業務にジャストフィットしたパッケージでノンカスタマイズを実現!
多様な検索・分析も可能にした、かゆいところに手の届くシステム。

取締役管理部長の松本晃氏

導入の背景

商品種類の多さと2システムのリンク運用が課題

東京・八丁堀に本社を置く植松エンジニアリングは、各種ケーブルアクセサリーの製造・販売をしています。「電力関係、通信関係の会社からの注文に基づき、付属部品等も含め、各々の協力会社に製作を依頼し、検査納品を行います。工場を持たないファブレスですが、商社・卸売業ではなく製造業の業態が近い」と、取締役 管理部長の松本晃氏は紹介します。
設立は2004年。10年間の活動を通じて、客先であるケーブル会社およびその関連会社から、小ロット受注にも機敏に対応する小回りの良さや、迅速なフットワークが高く評価されています。ケーブルは、通信用光ファイバーや太さや素材の異なる電力ケーブルなど多様な種類があり、敷設場所も地中など多岐に渡ります。
「ケーブルを留める金具類は種類が多く、定格品はほとんどありません。その都度、新しい仕様、サイズ等に対応する金具を少量多品種で受注することが多いのです」と松本氏は言います。
取扱商品の種類・点数が非常に多いことは、販売管理システムの運用に大きな影響を与えていました。
「受注のたびに、11桁の商品コードを新たに採番しなければ受注の入力が出来ませんでした。一回限りのスポット商品であっても、商品コードの採番作業を省略することができなかったのです」と松本氏。
商品コードは複数の分類項目を表現しているため、11桁の長いコードが必要だったのも負荷を増大させていました。

取締役管理部長の松本晃氏

取締役管理部長 松本晃 氏

もうひとつの問題は、販売管理システムがパッケージを用いたメインシステムと、Microsoft Accessで開発したサブシステムとの2本立てになっていたことでした。
「当社は、パッケージをカスタマイズしないで使うのが基本方針。独自の要件は、サブシステムをオーダーメイド開発してカバーしていました」と松本氏。
受注入力は、作り込んだサブシステムを使っていました。入力データをメインシステムへ送り、売上を立てたら、再びサブシステムへフィードバックして、受注データに売上フラグを立てるというように、メインシステムとサブシステムとのリンクは双方向で、きわめて密接でした。
「しかし、異なるシステムを2つ運用すると効率が悪い。2つのシステムの『つぎはぎ』は、使っているうちにどこかで歪みが出てきます。OSやハードウェアの更新のタイミングもどうしてもずれてしまいました」と松本氏は振り返ります。

ケーブル金属製品の一例

ケーブル金属製品の一例

導入のポイント

オーダーメイドで開発していた機能がノンカスタマイズで網羅

従来のパッケージ製品が更新時期を迎えたのを契機として、植松エンジニアリングは販売管理システム刷新を決断しました。
「まずはWebでたくさんの情報を比較検討しました。そのとき、JSTの『楽商』のホームページを見て、『ユーザ寄りで、親切な会社のようだ』と感じました。PRの言葉だけでなく、商品マスターの桁数などの具体的な仕様が明記されており、入力画面の具体的なサンプルも掲載されていたからです」と松本氏。
JSTに問い合わせを行い、営業担当者と対面して話をするうちに、当初考えていた「楽商の標準システム+Accessで作るサブシステム」の機能を、楽商の業種別シリーズ『機工ACE』のワンパッケージでカバーできることがわかってきました。機工ACEは、産業用機械・工具卸売業向け販売・在庫管理システムであり、受発注同時処理、製品構成に必要な展開部品の登録機能など、植松エンジニアリングが求める機能を網羅していたのです。
業務にジャストフィットしたパッケージシステムであるため、カスタマイズも画面や帳票の設計だけで済み、低コストでの短期導入が可能です。システムが一本化し、サブシステムとの連携が不要になるため、運用の工数およびコストも低減できます。
「他社からも提案がありましたが、こちらの要望を話していくうちに、『そんな機能をノンカスタマイズで備えたパッケージ製品は存在しません。オーダーメイド開発をお勧めします』と言われてしまいました」と松本氏は苦笑いします。

システム機能や帳票を「イメージ」で語れば実現してくれたJST

2008年9月、機工ACEの販売管理システムが本稼働を開始しました。当初のスケジュール通りで、3~4カ月の短期導入でしたが旧システムからの移行もスムーズに進み、導入後もトラブルなく安定稼働を実現することが出来ました。
「帳票や画面を設計するとき、JSTのSEはこちらの要望を的確に理解して、5か6のことを言うと8とか9とか、場合によっては10のレベルまで実現してくれました」と松本氏。「システムの機能は、利用者にとっては、『イメージ』なのです。こちらがさまざまな帳票の『イメージ』を語ったら、JSTのSEはデータがどのようにリンクして、どう反映されるかまでうまくコントロールしてくれました」。
導入後も画面や帳票の微修正は何度も発生しました。これも、「こちらから修正点をメールで連絡すると、JSTが修正ファイルを送ってくれるので、それをインストールすれば完了」(松本氏)というシンプルなやり方で、作業面・コスト面での負担もほとんどありませんでした。

オフィスでの楽商操作の様子

オフィスでの楽商操作の様子

導入の効果

システムを一本化させ、商品種類の多さは共通コードで克服

機工ACEが業務にジャストフィットしたおかげで、サブシステムが要らなくなり、2システムによる運用を1システムに一本化できました。
「以前のサブシステムはオーダーメイドでしたが、本システムとの整合性を確保するために、作り込みを我慢した部分もありました。今のシステムは、オーダーメイドで作り込んでいた機能をノンカスタマイズでカバーできたうえに、システム全体を納得した機能レベルで一貫できました」と松本氏は語ります。
受注入力のたびに、スポット製品の商品コードを採番する工程はなくなり、担当部門の受注入力作業は大幅にスピードアップしました。機工ACEは、商品コードを事前に取得して管理する「定番商品」とは別に、「非定番商品」は共通コード(諸口コード)を使い、製品名を手打ち入力で処理できます。しかも、共通コードを使った受注入力も単品の在庫管理ができるのがポイント。いちいち商品コードを付与しなくても、検索・分析作業には何の支障もありません。
松本氏が最も高く評価しているのは、データ分析の切り口が多様になり、必要な情報だけすばやく知りたい営業部門も、すべての動きを俯瞰的に把握したい管理部門も満足していることです。ピンポイントの検索も自在にできますから、問い合わせがあったときなど、得意先に対しても協力会社に対しても迅速に応答できます。

『かゆいところに手が届くシステム』という感想を、常に実感しています。客先毎、仕入先毎、商品毎、受注毎のデータが見られるのはもちろん、電力/通信ごとの収益管理・集計も簡単にできます。6年間使っていて、どこがかゆくなっても手の届かないところがなかった」と松本氏はにっこりします。
個別検収ができるようになり、入金漏れや検収漏れがなくなったのも大きな成果です。検収が上がっているかいないか、未収・未払いなどを、取引先から渡された検収明細に基づいてリアルタイムにチェックでき、いつの/どの製品に対する入金がされていないかまで、正確に追うことができるのです。現在では、客先や協力会社との間で違算が発生することはありません。
さらに松本氏は、「販売管理システムは、データの蓄積こそが財産。過去に何をやったのか、実績が会社のノウハウになるのです」と語ります。6年、8年、10年と、長期間にわたって安定稼働を続ける機工ACEは、同社のノウハウを蓄財し、増やす道具にもなっているのです。

植松エンジニアリング株式会社 様

代表者:代表取締役社長 植松 康敏 / 業種:機械器具・工具の製造・販売業
事業内容:各種ケーブルアクセサリーのファブレス製造・販売

植松エンジニアリング株式会社 様

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