日報入力をすれば、次に為すべきことが見える。
販売管理システムから「売上増のための販売戦略システム」へと大きく進化!

経営企画部長の高橋和正氏

導入の背景

さらなるトータルサービスの強化に向けて販売管理システムの再構築を決断

未使用車・中古車・新車の販売から、整備・車検、鈑金塗装、保険、介護車両、部品販売まで。ナオイオート様は、「お客様のカーライフを生涯にわたってサポート」というコンセプトのもと、クルマについてのトータルサービスを提供しています。茨城県取手市の本社を中心に18店舗を展開しており、未使用車販売、車検、損害保険など、多くの領域で「地域ナンバーワン」の実績をあげている企業様です。
また地域密着も、ナオイオート様の重要なコンセプトです。茨城県緑化推進機構との共同事業として、地元小学校の「子どもの森づくり」も支援しています。

同社の基幹システムである販売管理システムは、1980年代からJSTの「楽商シリーズ」を使い続けてきました。
「長年にわたって利用してきただけに、法令・行政の改正へ手作業で対応している部分がありましたし、システム面で強化したい機能もありました。」と、取締役執行役員 経営企画部長の高橋和正氏は語ります。
強化したい機能とは、本社/営業所間のやり取りを中心にした「業務効率アップ」、紙でファイリングしていた日報をシステム化することによる「顧客プレゼンテーション自動化」、分析機能の充実など、ナオイオート様のさらなるトータルサービス強化を支えるためのさまざまな機能でした。

導入のポイント

多店舗の今の動きを可視化できるハイレベルな機能が揃った「楽商 JUMPS」

2011年、ナオイオート様は販売管理システムの再構築を決断し、パッケージ製品の選定に取り組みました。
「重要な基幹システムであり、ITは日進月歩で進化してもいますから、先入観を持たないゼロの視点で、各製品を比較検討しました。」と高橋氏。
厳しい評価に徹した末に、今回も軍配が上がったのは、JSTの「楽商 」JUMPSでした。
「単なる販売管理システムにとどまらず、『多店舗の今の状況を可視化する』、『日々の業務を普通にこなすだけで、次の行動のために必要な経営分析データが手に入る』など、当社の要求を満たす機能を備えているのは、「楽商 」JUMPSだけでした」と高橋氏。長年にわたって使い込み、カスタマイズも重ねてきた従来システムを脱却して、次の大きな飛躍をするには、より高いレベルのシステムが必要だったのです。
「また改めて実感しましたが、自動車販売業界はやっぱりJSTです。要望を示すと、『ツーといえばカー』という感じで話が早い。」と高橋氏は言います。システムの安定性、他システムとの接続性、カスタマイズを含めた拡張性、柔軟性、そして安心のサポートも高く評価されました。
分析系の機能も充実しています。ナオイオート様は、高度な分析・集計の仕組みをノンプログラミングで開発するツールとして、JSTのオンデマンド型システム構築ツール「Atlantis」を同時導入しました。

このようなカスタマイズへの柔軟な対応は、「楽商」シリーズならではの特長でもあります。ナオイオート様では、「日報」を中心に、さまざまなカスタマイズを行いました。

「「楽商 」JUMPSは標準で日報機能がありますが、当社ではさらに、商談と電話活動を分けて詳細に記入できるようにしたうえで、日報を入力すると自動的に『次は何をすべきか』が表示されるようにカスタマイズしました。」と高橋氏。
日報入力した情報は瞬時に整理され、優良顧客の把握も自動処理されますし、家族単位で俯瞰することもできます。これにより、「いま板金の依頼を受けたが、この家では、別の営業所経由でお母さんが車を買ったばかりなので、こういう案内をしておこう」といった「次の的確な動き」を強力に支援する体制が整いました。

さらに、ナオイオート様では「車検・整備の見積機能」もカスタマイズしています。以前は、各営業所でリストを作って本社へ送り、本社で一括して見積書を作成・郵送していましたが、現在は、車検見積なら来店したお客様の目の前で作って手渡しできます。また、車検・整備の見積をシステム化したことで、作業指示書、納品書まで一貫して作成できるようになりました
ナオイオート様の年間3万台以上の車検実績を確実に支えることのできる、業務効率化ができたのです。
そして、月に数千件発生する名義変更手続きも、カスタマイズによって効率化しました。OCRシートへの印字まで自動化されたので、あとはそれらの書類を陸運局へ持って行くだけ。手書き作業がなくなり、最も忙しい3月でも残業がなくなったそうです。

構成図

導入の効果

18店舗の状況を本社で把握し、迅速な判断が可能に!

5カ月足らずの開発期間を経て、2011年10月、新しい販売管理システムが稼働を開始しました。
「休日1日で入れ替えが完了し、翌日から新システムで支障なく業務を行えました。」と高橋氏は言います。
システム再構築の最大の成果は、日報のシステム化が実現できたことです。
「本社と現場の把握している情報をリアルタイムに合致させることができ、本社に居ながらにして、18店舗の今の状況が見えるようになりました。お客様に対するプレゼンテーション機会の把握、活動計画の立案、結果分析もスムーズです。商品戦略、価格戦略が適合しているかどうか、チェックすることも容易になりました。また、まじめに活動しているのに成果が出ない社員なども日々把握できますから、各自に合った適切なアドバイスができます。」と高橋氏。

当初の目標だった「顧客プレゼンテーションの自動化」ももちろん実現。保険満期や車検の予定を数カ月前に事前通知するためのダイレクトメール用データも、必要な時点で漏れなく正確に自動出力されます。
また、業務効率も大きく向上しました。本社/営業所間の情報共有により、入力遅れや入力漏れを排除。月締めがスピードアップしたうえに、精度の高い日次処理も実現できました。
保険会社とのシステム連携も実現しましたから、来店客と応対しながら保険診断をして、その場で申込書までワンストップで作成できます。営業担当者の手数を減らしつつ、お客様サービスが向上できたわけです。
さらに付随する効果として、「楽商 」JUMPSは、標準機能できめ細かいユーザー管理ができるため、アクセス者ごとに表示されるメニューや情報、さらには参照やデータ更新の作業権限を自動的に変えて、同社独自の業務フローや運用ルールに沿った動きができるようにしています。さかのぼっての日付変更はできないなど、内部統制強化にも貢献しています。
「「楽商」は、自動車販売業界のシステムとして30年以上の実績を積んでいて、豊富な機能が使う人の目線で奥深く構成されています。カスタマイズにも柔軟に対応しているため、パッケージでありながら、『ナオイオート仕様の戦略システム』として完成度を高めることができました。」と高橋氏は評価しています。
 
今後は、オンデマンド型システム構築ツール「Atlantis」を活用して、分析機能・予測機能をさらに強化していく予定です。また、オークションサイトシステムとの自動連携により、共有在庫を積極的に取り入れ、在庫を抱えずにビジネスを広げていくという計画もあります。
ナオイオート様は、従来の販売管理システムを刷新して、日報入力をするだけで、顧客との長期的な関係構築を行うCRM的な要素まで包含した、Next分析ができる「販売戦略システム」を作り上げることに成功しました。今後も、拡張性、柔軟性の高い「楽商 」JUMPSは、同社のトータルサービスを強化し、売上増に役立つシステムへと進化を続けていきます。

株式会社 ナオイオート

代表者:代表取締役 直井清正 / 業種:自動車販売業・整備業
事業内容:1.自動車の販売、整備、修理、鈑金
     2.自動車用品の販売
     3.損害保険代理業
     4.介護保険法に係る用品販売、レンタル
URL:http://naoiauto.jp/

株式会社 ナオイオート様ロゴ

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