独自の運用ルールを残しながら、情報共有と業務効率化を実現

日東タオル様 TOP要約

導入の背景

作業効率の改善と、現場に定着した運用の維持を両立したい

日東タオル 鳥山社長
日東タオル株式会社
代表取締役社長 鳥山貴弘氏

東京都中央区で、タオル・手ぬぐいの卸売やオリジナル名入れ加工を手掛ける日東タオル株式会社(以下、「日東タオル」)。
同社では、長年利用してきた販売管理システムの老朽化が進み、システム刷新が必要な状況となっていました。

日東タオルでは、定番商品の販売だけでなく、顧客ごとに異なる名入れ加工や包装、のし対応など、多様なオリジナル案件を扱っています。案件ごとに確認すべき内容が多く、従来の運用では作業に手間がかかる場面もありました。
そのため、システム刷新によって作業効率を改善することが大きな目的のひとつでした。

これまで日々の業務を支えていたのは、独自帳票と複写伝票による運用です。長年にわたり現場で培われてきた作業フローを一気に変えてしまえば、かえって業務が混乱する可能性がありました。

「効率化のために業務を大きく変えるのではなく、現場が使いやすいかたちをできるだけ維持しながら、システム化したかったのです」と日東タオル 代表取締役社長 鳥山貴弘氏(以下、「鳥山氏」)。

そうした現場の想いに応えたのが、販売管理システム「楽商」でした。

導入の決め手

現場の想いを優先し、業務に合わせてシステムを構築

タオルを袋詰めしている様子1

タオルを袋詰めしている様子

システム選定にあたり、日東タオルでは複数社から提案を受けました。その中で「楽商」を選んだ大きな理由は、
パッケージをそのまま導入するのではなく、現場の業務に合わせてシステムを構築していく姿勢にありました。

日東タオルには、「この運用だけはどうしても変えたくない」という要望が数多くありました。たとえば、加工指示、包装指示、会計情報を1枚にまとめた独自帳票「染め伝」です。商品と一緒に現場を移動するこの帳票は、それぞれの工程で必要な情報を共有するために欠かせない存在です。長年使い慣れた複写伝票での運用を継続したいという要望がありました。

一般的には、システム刷新を機に紙の運用をなくし、デジタル化を目指すケースも少なくありません。しかし日東タオルでは、紙の帳票が現場で明確な役割を担っており、今なお高い実用性を持っていました。また、現場にはベテランスタッフも多く、できるだけ慣れた仕組みのまま運用できることが重要な条件でした。

そこで「楽商」では、既存業務に合わせた帳票設計やカスタマイズを実施。現場の作業フローを大きく変えることなく、新システムへの移行を目指しました。

「うちは業務内容が特殊で、やり方にも強いこだわりがあります。そこを理解していただき、何度も打ち合わせを重ねながら、じっくり寄り添ってカスタマイズしていただきました」(鳥山氏)。

導入の効果

見積管理を「楽商」で行うことで、営業への問い合わせが不要に

「楽商」導入後、まず見直したのは見積管理でした。

以前は見積書をExcelで作成し、受注情報は別で管理していたため、見積と受注の情報が分断されていました。その結果、過去にどのような条件で見積もりを提示したのかを営業担当に確認しなければ分からない場面が多く発生していました。

「楽商」の導入を機に、それまでExcelで管理していた見積書をシステム上で作成する運用へ切り替えました。あわせて商品ごとの売価をシステムに登録したことで、担当者ごとに価格判断がばらつくことなく、会社として統一した価格基準で見積を作成できるようになりました。

一定範囲内の値引きについては担当者に権限を持たせることで、これまで必要だった上長への確認作業が大幅に減少。見積作成のスピードが向上するとともに、社員・経営陣双方の負担軽減にもつながっています。

営業ごとに異なっていた見積作成のルールが統一化されたことで、担当者個人に依存していた情報管理が共有化され、「誰が、どのような条件の見積を提示したか」をすぐに確認できるようになりました。結果、見積から受注までの業務が標準化され、安心して運用できる体制づくりとなりました。

CRM機能で顧客対応履歴管理を集約し、リピート受注対応も大幅に効率化

タオルへの名入れの様子

タオルに名入れをしている様子

次に取り組んだのが、見積に関する経緯や顧客とのやりとり、受注後の仕様変更などの情報を、CRM機能に集約することでした。これにより、個別の顧客対応も履歴として残せるようになりました。

これまでは、電話対応をした担当者しか把握していない内容や、紙伝票、個人の記憶に頼っていた対応履歴が多くありました。現在は、それらの情報を時系列で確認・共有できるようになったため、担当者が代わってもスムーズに状況を引き継げるようになっています。結果として、確認漏れや認識違いによるトラブルの防止にもつながりました。

また、日東タオルでは、名入れ商品のリピート注文が全体の半数以上を占めています。以前は、過去の伝票を探し出し、内容を確認しながら再入力するケースが多く、対応に時間がかかっていました。

現在は、CRM機能から過去の受注履歴や仕様情報を呼び出し、数量など必要な項目だけを修正すれば受注処理を行えるようになりました。オリジナル商品の仕様や加工内容のデータも蓄積されるため、顧客対応のスピードと精度が大きく向上しています

商品マスタの一括更新で、価格改定の作業負担を大幅に軽減

日東タオルでは、販売価格の調整作業が頻繁に発生します。

以前は、1商品ごとに価格を調整・修正していたため、商品点数が多いほど作業に時間がかかり、確認工数も大きな負担となっていました。

「楽商」導入後は、価格情報を含む商品マスタをExcelに出力し、新価格や改定日を入力したデータを一括で取り込めるようになりました。これにより、複数商品の価格改定をまとめて処理できるようになり、手作業による修正の負担が大幅に軽減されています。

さらに、将来日付での価格設定にも対応しているため、事前に価格改定の準備を済ませておけば、改定日に自動で新価格へ切り替えることができます。

数千点の商品を扱う同社にとって、価格改定にかかる作業時間と確認工数の削減効果は非常に大きく、より正確で効率的な価格管理につながっています。

今後の展望

パソコンを操作する様子

販売管理の運用基盤が整い、さらなる業務効率化に向けた取り組みを検討し始めています。

請求書の電子発行や会計システムとの連携ECサイトとのデータ連携強化など、バックオフィス業務の効率化にも取り組んでいきたいと考えています」(鳥山氏)。

また、現在はオンプレミス運用ですが、将来的にはクラウド環境への移行も視野に入れています。

システム導入を検討している企業様へ

日東タオルが「楽商」を評価しているポイントは、システムの機能だけではありません。現場の業務に合わせながら、少しずつ改善を進められたことにも大きな価値を感じています。

長年続けてきた業務には、単なる非効率ではなく、現場なりの理由や背景があります。その背景を理解したうえでシステム化を進めたことで、無理なく業務改善を実現することができました。

「自社の業務は特殊だから難しい」「現場が反発するためシステム化は進められない」と考えている企業様も少なくないかもしれません。しかし、現場の実情を丁寧に把握しながら段階的に改善を進めることで、業務に無理のない形でシステム刷新を実現することは可能です

独自の業務フローや紙での運用が残っている企業様にとっても、現場の実情に合わせた段階的なシステム刷新は、有効な選択肢のひとつといえるでしょう。

お客様のご紹介

タオルの学校

日東タオル株式会社は、東京都中央区を拠点にタオル・手拭いの卸売販売およびオリジナル名入れ加工を手掛ける企業です。

定番商品の販売に加え、企業・団体向けの名入れタオル、手拭い、のし、包装対応など、多様なニーズに対応しています。長年培ってきた加工ノウハウを強みに、多くのリピート顧客から支持を得ています。

近年はEC販売や情報発信にも力を入れており、タオルの魅力や文化を伝える「タオルの学校」
https://www.towel.co.jp/personal/)の取り組みも進めています。

日東タオル株式会社

代表者:代表取締役社長 鳥山 貴弘 / 業種:タオル製品取扱商社
事業内容:日東タオル株式会社様は、タオルの専門商社として、タオル製品全般/寝装用品全般/ガーゼ製品/ハンカチ類などの販売や製品へオリジナルの名入れ加工を展開。豊富な商品力と加工によるオリジナル品の提供を強みに、タオル業界を支えています。
URL:https://www.towel.co.jp/

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