薬事管理や修理ステータスを管理
歯科材料卸売業の業務基盤を「楽商」メディカルで刷新

在庫管理の効率化と業務の見える化を実現 歯科材料卸売業の業務基盤を楽商クラウドで刷新した事例となります。

導入の背景

株式会社日本歯科工業社 岡田氏
株式会社日本歯科工業社
業務本部 次長 岡田賢治氏

株式会社日本歯科工業社(以下、「日本歯科工業社」)は、歯科医療機器・材料の販売、修理、製造販売を手がける歯科医療専門商社です。1953年の設立以来、豊富な商品知識と技術力を活かして現場の課題解決をサポート。歯科医療の発展に貢献しています。

長年利用してきた販売管理システムに限界を感じ始めていた日本歯科工業社では、業務の複雑化に対してシステム改修が追いつかず、運用面での負担も増加していました。さらに、サーバー更新の時期を迎えたことから、業務基盤そのものを見直すべく、販売管理システムの刷新を検討することになりました。

当初は、既存システムの継続利用やサーバー更新を含めた運用について検討を進めていました。しかし、今後の業務変化への対応やシステムの将来性も踏まえ、改めて複数社の提案を比較・検討することとなりました。

「各社からの資料と提案を受けて検討した結果、初動対応の速さ、業務理解の深さ、歯科業界特有の運用への理解、そして何より現場目線での提案力が高評価となり、「楽商」メディカルの導入が決まりました。」と業務本部システム課次長の岡田賢治氏(以下、「岡田氏」)は語ります。

導入の効果

薬事管理機能で、期限切れによる受注トラブルを未然に防止

システム利用風景

医療、医薬品、毒劇物の販売には、販売元/販売先の双方が必要な許可を取得していることが必須です。そのため、日本歯科工業社では、販売先への許可証の有効期限や更新状況を確認し、システム上のデータを随時更新する必要がありました。

しかし、旧システムでは、この確認・更新作業に時間がかかっていた上、
有効期限切れに受注時点で気づくこともありました。薬事許可の期限が切れている場合は販売ができないため、業務の遅れや顧客対応への影響が課題となっていました。

「楽商」メディカル導入後は、「有効期限切れ」を受注前に管理者が確実に気付けるよう、期限が切れる一ヶ月から余裕を持って対応できるフローに変更。加えて、どの許可証の更新確認が取れていないかをシステム上で管理者が把握できるようになり、お客様にもお伝えできることで受注の遅れがなくなりました。

手入力を廃止し、1件あたり3、4分かかっていた照合エラーの修正作業を大幅削減

商品の入出荷を支えるロット・シリアルナンバー管理では、人手による作業が残っていました。
ハンディターミナルは導入していたものの、活用していたのは出荷時のみで、入荷時はロットを手入力で登録していたのです。
そのため、「0(ゼロ)とO(オー)」や「1(イチ)とI(アイ)」など、アルファベットと数字の入力間違いや桁数の誤りなどが発生し、出荷時のバーコード照合でエラーとなるケースが少なくありませんでした。エラーが発生すると、修正作業に1件あたり3分~4分を要し、件数が積み重なると出荷業務全体の遅延につながることもありました。
また、最悪の場合には誤出荷のリスクも抱えており、作業の正確性と効率性の向上が求められていました。

「楽商」メディカル導入後は、入荷作業でも手入力ではなく、ハンディターミナルでの運用に変更したことで、ロット・シリアルナンバーの誤入力がなくなり、作業がスピーディになって、誤出荷や出荷の遅延を防ぐことができるようになりました。

年2回の棚卸し人員を1/4に削減。現場の負担が大幅軽減

倉庫画像

毎年3月と9月に行われる棚卸は、多くの社員で行う一大業務でした。
1人が数えてもう1人が記録するというペア体制で作業を行っていたため、倉庫部門だけでは対応しきれず、営業や受注部門の社員も加えたおよそ40人が動員されていたのです。

作業は夕方から開始し、残業で対応するのが常態化していたため、社員の負担は大きく、効率面でも改善が求められていました。

「楽商」メディカルを導入し、管理機能が向上した現在は、棚卸でもハンディターミナルを活用することで、以前の1/4ほどの10人程度で対応できるようになったため、倉庫部門の担当者だけで作業を終了できるようになっています。

kintoneで進捗をリアルタイム共有。修理・クレーム対応のスピードが向上

医療機器修理業の許可を持つ同社では、修理やクレーム対応も重要業務の一つであり、修理依頼は日々50品目ほど受け付けています。対応はサービス部門の担当ですが、お客様からの問い合わせは営業担当に直接寄せられるケースが多々あります。

しかし、以前は修理やクレーム対応の進捗を紙ベースで管理していたため、営業担当は状況を確認するたびにサービス部門に出向いて問い合わせる必要がありました。そのため、情報共有に手間がかかるだけでなく、お客様への回答にも時間を要することが課題となっていました。

「楽商」メディカルとKintoneとの連携により、「修理受付」「見積依頼」「顧客回答待ち」「修理完了」「クレーム返品・交換」といったステータスを可視化して管理、共有できるようにしました。
営業担当も自分のパソコンやスマホなど、各自でステータスを確認して回答できるので、迅速に対応できるようになったと、高評価を得ています。

クラウド化で運用リスクを低減。サーバー保守の負担から解放

旧システムはオンプレミス運用だったため、サーバートラブルが生じた際には、業務中にシステム運用を中止して作業を行うか、業務終了後からの作業を行う必要がありました。

「毎朝、再起動がかかるように設定してあるにも関わらず、サーバーが起動しないということがありました。その時は9時からすぐに全社を上げてお客様に状況説明の連絡をして対応し、10時までには何とか復旧。受注・出荷業務停止のリスクがありましたから、もし、丸1日かかっていたらと思うとゾッとしますね」(岡田氏)

このリスクを解消すべく、「楽商」メディカルの導入を機にクラウド環境へ移行し、バックアップをクラウド上で行う体制を構築。現在は、サーバー保守にかかる負担が大幅に軽減され、安定したシステム運用を実現できています。

今後の展望

現在、日本歯科工業社では、業務に合わせたシステムのさらなるカスタマイズとA Iとの連携強化に向けた検討を進めています。特に、AIを活用したデータ分析には大きな可能性を感じており、経営判断や業務改善への活用に期待を寄せています。

「新製品の販売トレンドを分析することで、需要に応じた適正在庫の実現や発注精度の向上につなげたい。また、お客様ごとの受注実績データをA Iで分析することで、より効果的な提案やサービスの提供にも活かせるのではないかと期待しています。」(岡田氏)

A Iとデータを活用した新たな取り組みは、単なる業務の効率化にとどまるものではありません。長年培ってきた顧客との信頼関係とデジタル技術を融合させながら、日本歯科工業社は次の成長ステージに向けた挑戦を始めようとしています。

お客様のご紹介

日本歯科工業社 外観

株式会社日本歯科工業社は、1953年の設立以来、歯科医療機器・材料の販売、修理、製造販売を手掛ける歯科医療専門商社です。東京都台東区を拠点に、歯科医院や歯科技工所へ幅広い製品とサービスを提供しています。

歯科医療の現場を支える豊富な商品知識と技術力を強みに、医療機器の販売からアフターサービスまで一貫して対応。歯科医療の発展とお客様の課題解決に貢献し続けています。

CONTACT

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株式会社日本歯科工業社

代表者:礒谷 精彦 / 業種:歯科機器・材料の製造・修理及び一般医療品の販売
事業内容:株式会社日本歯科工業社は、歯科医療領域の専門商社として、歯科機器・歯科材料・一般医療品の販売や修理サポートを展開。豊富な商品力と情報提供を強みに、歯科医療現場を支えています。
URL:https://kk-nikkosha.com/

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