運用形態から選ぶ
「SaaS型だと機能が足りない。でもフルスクラッチで一から開発は高すぎる」とお悩みの方へ。
長年の導入実績から「中小卸売業に必要な機能」を厳選してパッケージ化し、
お客様の運用形態に合わせて3つの製品に分類分けしました。
- クラウド版パッケージ(楽商クラウドS2)
導入コストを抑えたい、標準機能で素早く運用開始したい、中〜小規模、スタートアップ企業
- クラウド版カスタマイズ(楽商AWS)
クラウドの利便性は欲しいが、自社独自の業務フローは崩したくない、サーバー管理から解放されたい企業
- オンプレミス版カスタマイズ(楽商)
データは自社で持ちたい、工場・倉庫内LANで高速処理したい、長期利用で総費用を抑えたい企業
このページの内容
オンプレミス版とは
オンプレミス版の「楽商」は、
自社の物理サーバーで運用する販売・在庫管理システムとして、
お客様の業務に合わせて柔軟に作り込めるソリューションです。
社内ネットワーク内で完結するクローズド環境のため、
機密性の高い情報も安心して管理できます。
販売・在庫管理を中心に、周辺システムとの連携や個別要件にも対応可能で、
これまでに、北海道から沖縄まで1,000社以上にご導入いただき、
リリース後28年間のノウハウを凝縮したサポート支援をご提供しております。
3つの特長
- 閉域網での高速レスポンス
倉庫や工場内での大量データ処理、ミリ秒単位のレスポンスが求められる現場でも、
ローカルサーバーならではの安定稼働を実現します。 - 自由設計
EDIや流通BMS、会計ソフトなど、既存の社内システムとのディープな連携開発が可能です。
- 長期利用で総費用を軽減
長期利用を前提とする場合、月額費用が発生しないオンプレミス版(買取型)の方が、
トータルコストを抑えられるケースがあります。
対象となる製品(16業種すべて)
オンプレミス版は、16業種分の専用パッケージをベースに構築します。
- 卸売業向け「楽商」
- 加工業向け「楽商」加工・外注マイスター
- 製造業向け「楽商」メーカーLight
- レンタル業向け「楽商」Myレンタル
- 医療機器メーカー・卸向け「楽商」メディカル
- 在宅介護・福祉用品卸向け「楽商」メディカル
- 機械器具・工具卸向け「楽商」機工ACE
- 資材卸向け「楽商」資材BASE
- 総合食品卸向け「楽商」フーズ
- 包装資材・梱包資材卸向け「楽商」包装資材
- 商社・輸入卸向け「楽商」インポートLight
- 化粧品・理美容品卸向け「楽商」
- 自動車販売向け「楽商」JUMPS
- ユニフォーム販売代理店様向け「楽商」カラー・サイズ
- 弁当宅配・仕出業向け「楽商」お弁当屋さん
- おしぼりレンタル業向け「楽商」配達名人
中小規模の企業様に最適な販売管理システムとして、 必要な機能を網羅しつつ、業種特有の要件にも対応できます。
業界別のよくある課題とオンプレミスでの解決イメージ
オンプレミス版カスタマイズは、特に業務ルールが複雑な企業様や、
セキュリティ要件が厳しい企業様に選ばれています。
代表的な業界ごとの課題と、オンプレミス版での解決イメージをご紹介します。
資材卸・加工業界:独自ルールが多く、標準パッケージに乗り切らない
得意先ごとの細かな取引条件や、社内独自の締め処理、複雑な原価計算など、
標準パッケージでは表現しきれない業務ルールを抱えているケースがあります。
オンプレミス版では、これらのルールを前提とした画面・帳票・バッチ処理を実装し、
現場の運用に合わせたシステム構築が可能です。
医療機器・福祉用品:法令対応や監査対応を見据えたシステムが必要
医療機器や福祉用品の分野では、法令・ガイドライン・行政監査などへの対応が求められます。
楽商ではデータが削除されることは原則ないため、必要な期間の履歴を保管できるため、
安心して長期間運用できる基盤を構築できます。
自動車販売:既存システムからの段階的な置き換えが必要
自動車販売業では、SFAや車検などの既存システムとの連携や段階的な機能置き換えが必要になるケースがあります。
オンプレミス版では、既存システムとの接続やデータ連携を考慮した設計がしやすく、
業務を止めずにリプレイスを進めることが可能です。
クラウド版との比較
オンプレミス版とクラウド版には、それぞれのメリット・デメリットがあります。
貴社の方針や運用体制に合わせて、最適な形をご提案します。
| 項目 | オンプレミス版カスタマイズ | クラウド版カスタマイズ |
|---|---|---|
| データの所在 | 自社サーバー内のクローズド環境 | クラウド(AWS)上にデータを保管 |
| カスタマイズ自由度 | 非常に高い (特殊要件にも対応しやすい) |
高い (インフラ構成の制約を考慮) |
| インフラ管理 | 自社の運用・管理が必要 | クラウド基盤側のサービスを活用できる |
| セキュリティポリシー | 社外に出さないポリシーに適合しやすい | クラウド利用を許容するポリシーが必要 |
| 初期費用 | サーバー調達費用が発生する | 初期費用は比較的抑えやすい |
| ランニングコスト | サーバー保守・電気代等を自社で管理 | クラウド利用料として月額・年額で発生 |
| 総費用 | 割安、長期間使うほどさらにお得 | オンプレミスより割高 |
| 会計処理 | 資産計上して減価償却 | クラウド利用料は費用処理 |
「社外にデータを出したくない」「既存のオンプレミス環境との連携を重視したい」などの理由から、
2025年時点でも、オンプレミス版を選択される企業様もいらっしゃいます。
既存システムからの移行パターン
オンプレミス版カスタマイズでは、既存システムからの移行も重要なポイントです。
代表的な移行パターンをいくつかご紹介します。
パターン1:既存パッケージシステムからのリプレイス
既存のパッケージシステムで運用しているものの、 カスタマイズ制限やサポート終了などをきっかけに、
リプレイスを検討されるケースです。 現行システムでうまくいっている点を整理しつつ、
課題となっている業務や将来構想を踏まえて、楽商でのあるべき姿を設計します。
パターン2:自社開発システムからの移行
長年運用してきた自社開発システムが老朽化し、保守要員の確保や技術更新に課題を抱えているケースです。
自社開発で培った業務ノウハウを、楽商の業種別パッケージに取り込みながら、
将来的にも保守・拡張がしやすい形に整えます。
パターン3:部門ごとのバラバラなシステムから統合
営業部門・倉庫・経理などで別々のシステムや表計算ファイルを使っている場合、
オンプレミス版により、販売・在庫・請求までを一つの基盤に統合することができます。
こんな企業様におすすめです
- データを社外のクラウド環境に置きたくない
- 自社固有の業務ルール・帳票が多く、しっかりカスタマイズしたい
- 既存システムからの入れ替え・統合を検討している
- 長期的に使えるオンプレミス販売管理システムを構築したい
オンプレミス版の特長
クローズド環境での高いセキュリティ
社内ネットワーク内で完結するため、外部からのアクセスリスクを抑えつつ、
取引先や社内規程に対応した厳格な運用が可能です。
28年のノウハウを凝縮した設計・サポート
中小企業様向け販売・在庫管理に特化した実績があるからこそ、 業務に寄り添った改善提案や、
将来を見据えたシステム設計をご提案できます。
サーバー移行も前もってしっかりお手伝い
既存サーバーからの入れ替えや、老朽化した環境からのリプレイスも、
事前の調査・計画立案から本番移行まで専門スタッフが丁寧にサポートします。
移行時の業務停止時間をできるだけ短く抑えるよう、段取りも一緒に考えます。
導入までの流れ
- 現行システム・サーバー環境の調査
現行環境やデータ量、周辺システムとの連携状況を確認します。 - 要件ヒアリング・改善提案
現場の声を踏まえながら、理想的な販売・在庫管理の姿を一緒に整理します。 - システム設計・カスタマイズ開発
14業種パッケージをベースに、貴社業務に合わせたカスタマイズを行います。 - サーバー構築・データ移行・テスト
新サーバー環境を構築し、安全なデータ移行と動作テストを実施します。 - 本番稼働・運用サポート
稼働後も保守・改善提案を継続し、長く安心してお使いいただける環境を維持します。
よくあるご質問
- Q. サーバーは自社で用意する必要がありますか?
- 既にサーバーをお持ちの場合は、現行環境を活かした構成も検討できます。
新規にサーバーを用意する場合は、機器選定や構成のご相談も承ります。
- Q. クラウド版と迷っています。どちらがよいでしょうか?
- セキュリティポリシーや既存システムとの関係、運用体制などによって最適な形は変わります。
ヒアリングを通じて、オンプレミス版・クラウド版それぞれのメリット・デメリットをご説明し、
担当営業より最適な構成をご提案します。
- Q. 既存システムからのデータ移行はお願いできますか?
- はい、可能です。既存データの項目定義や品質を確認しながら、
マスタデータ・取引データなどの移行計画を立てて進めます。
- Q. 保守・サポートはどのように行われますか?
- 障害対応・問い合わせ対応・改善相談など、運用開始後も継続的にサポートいたします。
保守契約の内容に応じて、リモート・オンサイトでの対応も可能です。
オンプレミス版「楽商」の資料ダウンロード・個別相談
オンプレミス版「楽商」の全体像や機能をまとめた資料をご用意しています。
既存システムからのリプレイスや、サーバー刷新を検討中の企業様も、
まずはお気軽にご相談ください。
- どのサービスが一番適している?
- 課題がまだまとまっていない。
- こういう事例はある?
- 見積もりだけでもいい?

